2011年09月01日
私の足跡 91 熊野古道の伊勢路を歩く 4 賀田駅より羽後峠・三木峠越え迄
大辺路・伊勢路を歩く
伊勢路 4 賀田駅より羽後峠・三木峠
賀田駅の近くの宿舎「まさはる屋」を7時前に出発。この宿舎は釣り船を持った釣り宿だ。
私達も宿泊した夕方も主人は多くの釣り人を連れて帰って来た。皆は釣った魚を持ち、満面の笑みで写真におさまっていた。部屋の中には所狭しと見事な「魚たく」が並んでいた。
もう一つは、私達のような古道歩きの人の面倒も見てくれる宿だ。新鮮な魚を中心とした料理で堪能した。そして、後日私達を撮った写真とお礼の手紙が送られてきた。
宿を出て、20分位で羽後峠への入り口である山道に取りつく。
10分位で 古道歩きにはよくある大きな屋敷跡に到着。
峠へ続く苔の石を敷いた山道が延々と続き、我々はそれを登っていく。
やっと羽後峠に到着。宿を出て1時間弱 予定通り 小休止 そして宿のおかみさんににぎってもらった朝食のおにぎりを。
上の写真のような急坂を下ると農道に出てしまった。マップには殿様道という近道でアップダウンの少ない路があったが分岐点の道しるべを見落としたらしい。
農道をしばらく歩くと三木峠への登り坂が待っていた。
羽後峠にもあったが、ここにも「ししがき」が延々と続いていた。
また、旅の安全を守るための神仏が祀られている。多くの旅人を見送ったことでしょう。
峠の手前から急激な登り坂にとりかかる。
やっと三木峠に到着。宿を出て、約2時間半。標識では三木里駅の近くの八十川橋まで残り約2kmとある。
高台からの景色。「桃太郎岩」(手前の二つに割れた岩)の向こうには広大な賀田湾が見える。紀州の殿様もここから同じ景色を眺めたことでしょう。
列車の発車時刻があるので最後は小走りで、目的地の三木里駅に到着。宿を出て3時間。
伊勢路を歩いているが、最近になり見つけ出したという道があちこちにある。この峠の道も近くに住む初老夫婦が発掘したと聞く。素晴らしい事だし、有り難いことだ。