2012年03月
2012年03月15日
私の足跡 106 頑張れ東北 4
私の足跡106
頑張れ 東北 4
前回の続き
第四日 2月12日
ホテルを6時に出発
今回の計画は 未経験の北の日本海を通る五能線を利用するため、秋田駅を6時24分に出発。
この五能線は 綺麗な海岸線を通るので有名で 「リゾートしらかみ」という特別装備の快速列車等も走り賑やかだが この時期は列車の本数も少なく、どうなるかが心配だ。
早朝の秋田駅前の町の様子。
東能代駅で五能線に乗り換える。ホームに入って来た列車の前面についた雪の量。
ドアーについた水滴が凍りついて ドアーの開閉が困難になり、やかんの湯で溶かしている。
日本海は冬恒例の北風でしけていた。
全体の三分の一位の所にある「岩館駅」に到着すると約30分程停車するとのこと。理由は 対向列車が遅れているとのこと。単線なのでこの駅でないと対向出来ないとのこと。
今後の予定もあるので、駅舎に行き 駅員の「児玉さん」に話をすると優しい人で いろんな資料を出して説明してくれた。
やっと、列車も走りだし、北上をするがスピードが出ない。相変わらず海はあれている。
綺麗な建物・鰺ヶ沢の駅舎。
五所川原から津軽鉄道のストーブ列車に乗るのも楽しみの一つにしていた。パソコンで調べると 地吹雪で有名な津軽鉄道のストーブ列車とあったので乗りたくて計画に入れた。乗り場に行くと列車が到着していた。
我々の乗る客車も この地方独特の地吹雪で真白です。
列車に乗り込むと 駅員さんがストーブの手入れをして 残り火の上に石炭を入れていた。
ツアーの他のお客さんも 小さい頃を思い出すと言い合っていた。駅員さんに 今年の乗客の様子を聞くと 震災の影響で数が減っているとのこと。
ストーブに火が入ると 早速スルメをのせる。うまい具合にスルメもお酒等も車内販売をしていた。車内はスルメの焼いた匂いが充満する。皆が、ワイワイとスルメを食べる人。酒を飲む人。アッと言う間に30分が経過し、私達一部の客は太宰 治の故郷 金木駅で降りる。
帰りの列車はストーブ列車に乗るのではなく、バレンタインの日が近いからか バレンタイン列車 そして、太宰 治の小説 「走れメロス」の題名からの メロメロスに乗る。風船で飾り付けた列車で 乗務員の女性も楽しく案内してくれた。
五所川原駅に到着後 昼食をとり、再び五能線に乗り換え本日の宿舎の弘前市へ。ここで、とんでもないハプニング。
初めは 見通しの良い雪原を快調に走っていた列車が突然停車した。16:30
車内放送で 車体の下に雪が入り込み 動けないとのこと。運転席に行ってみると地吹雪で前方が殆ど見えない状態。運転手は本部との電話で前進と後進を繰り返したが駄目。今度は近くのJRの社員が車体の下の雪を取り除く作業を何度もやったが駄目。約一時間経過。ディーゼルカーの為か暖房の温度が低くなってきた。
前方は相変わらずの吹雪。線路上でJR社員が何か動いている様子。停車してから約1時間20分後 「車内から出て前方100m先のバスに歩いて移動しいほしい」との放送があった。
約10人位のグループをつくり、列車の前の出口を開けて梯子を使って線路上に降りる。そして、各人に一人一人のJR社員が付き添い列車の前のランプと社員のヘッドランプを頼りに駅員さん達が踏み固めた線路の上の雪の上をバスまで移動。我々は2番目のグループで早く暖かいバスに乗れた。
合計約2時間のロス。
列車はお客を最寄りの主要駅で降ろして行ったので、弘前着3時間遅れの19時過ぎ。でも、弘前駅ではJR社員がバスを待っていて、迷惑をかけたことへの謝罪をきっちりしていたのには感激。昔の国鉄時代には考えられないことです。
運よくこの日の弘前での予定は 夜の弘前城の見学だけだったので、荷物をホテルに預け、弘前城へ。
弘前城の桜は綺麗で 特に夜の桜見物は印象深い。冬の雪灯篭祭の見学も楽しみにしていた。大手門から城内に入る。
ライトアップされた弘前城
雪の壁に穴をあけ 灯りを入れて幻想的だった。
しんとした雪道を 歩く。
雪像と雪灯篭
この雪灯篭祭も、今日が最終日で9時で雪灯篭が消灯してしまうという日です。9時頃より一部消灯が始まった。そして、この見事な雪灯篭をどうするのか係の人に尋ねるとすぐに壊すそうです。まだ、頑丈なのにと思ったが倒れて事故が起こるのが怖いと言っていた。
弘前駅前で夕食をとり、今回の旅行の最後のホテルに入る。
2012年03月01日
私の足跡 105 頑張れ東北 3
私の足跡105
頑張れ東北 3
2012・2・9~14
東日本大震災の復興を願っての旅行を夏には塩釜地方等に行きました(cf 私の足跡 99 100 )。
この冬の旅行も東北と決め、N氏と企画した。今回は 山形・秋田・青森の冬の祭見学を中心にした。この寒い季節に出かけて行ってと思うかも知れないが、この時期にこそ寒い地方の素晴らしさが分かる。そして、観光をすることも観光客が減っている東北を元気づける一つの方法と考えた旅です。
第一日 難波OCAT 20:00発 夜行バス
出発間もない大阪市内。途中 米原から北陸自動車道を通り、賎ヶ岳SAでトイレ休憩をとった後、山形までトイレ休憩もなくバスにかんづめ。客は定員の半分ぐらいで窓際のリクライニング シートでグッスリ。
第二日 山 形 予定より遅れて 8:30頃到着。
外は明るくなり、8時頃の山形の道路状況。
本日の予定は 雪の山寺と蔵王の樹氷見学としている。
先ず 雪の山寺見学をするため、列車で山寺駅へ。雪の量は多く、駅前の建物等も雪に覆われている。
境内にある芭蕉の有名な俳句の碑も半分雪に埋もれている。(文字の白いのは 雪を入れて見えやすくした)
2008年の10月に 「鉄道の日記念 JR全線乗り放題切符」(3日間乗り放題で9180円)を利用して 山形蔵王の最高峰・熊野岳と長野県の北八ヶ岳の登山をした。(詳細は 私の足跡23) その時 紅葉の道を登って 「五大堂」「大仏殿」等迄行っているので、今回は雪に対する装備の心配と時間の都合もあるので 登頂は止めて眺めるだけにした。
帰路 以前行っていない「山寺芭蕉記念館」の見学をする。俳聖松尾芭蕉の遺墨を中心として 門人の遺墨・遺跡 奥の細道の関係資料が展示していた。(館内写真撮影禁止)
遥か前方の山には、建物が見える。
望遠を使うと はっきりと見える。
芭蕉が感動した美しい自然景観に恵まれた山寺。その全山を一望のもとにできるここからの景観はスバラシカッタ。
その後、山形駅の近くのホテルに荷物を預けて 昼食をとる。そして、 山形県の郷土館「文翔館」へコミュニティバスで行く。
この建物は 国指定重要文化財の「旧県庁舎 県会議事堂」だそうです。
建物の中の案内は ガイドに丁寧に案内してもらった。
いよいよ本日の目玉の蔵王の樹氷の見学です。バスで30分 徒歩10分 ロープウェイを乗り継ぎ地蔵山頂駅まで。 ロープウェイの途中より濃霧が出始め、嫌な予感。
山頂到着時には見晴らしがよくない。
最後のロープウェイの駅の気温はマイナス11.5度とあるが外に出ると風もあり体感温度はもっと低かった。でも写真を撮るため外に出る。そして、暖房のしている建物の中に入り、身体を温めてまた外に出て撮影を繰り返す。レンズが曇る等条件が悪い。
樹氷見学のツアー客が ロープウェイで上がってきて混みあって来たので下山開始。
手ごろな食堂が無いので夕食を買いこみホテルで食す。
第三日
横手のかまくら と 男鹿半島のなまはげ
ホテルでの朝食後、7:07の列車で横手駅へ。インターネットで調べると今日から「かまくら」の中で 餅を焼いて食べたり、お茶を飲んだりの体験ができると書いていた。それを 撮影する計画で当初の出発日を一日延期して予定をたててきた。
「 かまくら体験先取り 貸切中」の標識がある。一度はこの中で食事をしたいという希望を取り入れた企画で人気があり、12個のかまくらは全て予約済みだった。
そして、このかまくらは 安全第一にということで かまくら作りの職人がつくったということです。
今までは かまくらを見るだけが多かったがこのかまくらで体験した家族はどんなに楽しく過ごせ そしていつまでも思い出に残ることでしょう。これを 企画した人達は素晴らしいと思う。
中には水神様が祀られ、お神酒も供えられていた。そして、何と運がよいというか「予約をしたが都合で一人になった。良かったら一緒にいかがですか」との誘いがあったので甘えて我々二人は中で餅を焼いてたべたり、ミカンやお菓子を頂き思わぬ体験をさせてもらった。秋田のAさん本当にありがとうございました。
昼近くになると周辺が混みあって来たので 横手から秋田へ向かう。秋田着後、荷物をホテルに預けて、列車で男鹿駅へ。1時間後 今度はバスで真山神社へ。(2009年8月 岩手山等の登山後 立ち寄っているが季節外れで人影はまばらだった。cf 私の足跡 42)
「なまはげ」は古くから伝わる民俗行事で、12月31日に男鹿市内の約60の集落において行われている。「なまはげ」は年に一度、各家々を巡り、悪事に訓戒を与え、災禍を祓い、祝福を与えて去っていきます。「怠け者はいねが、泣く子はいねが」と練り歩く姿はよく見られます。
この行事は 昭和53年に「男鹿のなまはげ」の名称で国の重要無形民俗文化財に指定されている。
この上の写真の建物の中で「男鹿のなまはげ」について鬼も登場して、30分間詳しく解説している。
家主が 来てくれた鬼にお酒とご馳走で もてなしている所。
鬼が家のなかを走りまわり、。「怠け者はいねが、泣く子はいねが」と探し回っている。
なまはげ館で 鬼も参加した太鼓の演奏があった。
そして、最後の真山神社では 松明をかざしたなまはげが神社の奥の闇の中から降りてくる姿は勇壮だった。そしてなまはげが見学者の群れの中を通ってくれたが見学者が多すぎて撮影が難しかった。関係者も本日の観客が多くてビックリしていた。帰りも 人ごみで混みあい駅までの時間も予定より遅れた。ホテル着 10時半頃
今回は ここまで。