私の足跡 42 東北の三山へ登る私の足跡 44 四国遍路 阿波の国 17~23

2009年10月01日

私の足跡 43 四国遍路 阿波の国 1~16 

四国遍路ひとり歩き(同行二人)

一昨年の「中山道歩き」に続き、 昨年は「東海道歩き」をした。その時から 次の街道歩きは[四国遍路ひとり歩き]と思っていた。
 年齢的にも、1200Kmを歩けるのは今年が最後かも知れないと思って始めた。
 四国遍路は過去二回いっている。

 一回目は、兄夫婦と私たち四人で車に乗って寺から寺へとお参りするよくあるパタ-ンで 二回に分けていった。
 途中、歩き遍路の人を見て自分も体験したくなり、一度約30分ほどさせてもらった。
 (次の年 番外霊場の20ヶ寺をお参りした。)

 2年後、ある旅行社が月一回 1年半かけて 一日平均約8Kmを歩くというツア-があったので申し込み参加した。(一泊二日の時 や 夜行便を使うこともあった。)  延べ日数は 21日だった。   
 毎日 約 8Kmを歩くので楽しかったが 地図に書いてみるとほんの少しでガッカリした。歩き遍路をするなら1200Km歩き通さなければと思い「中山道」歩き、「東海道」歩きを終えた今年実行することにした。
 
 
 実行するにあたり、次の5点を決めて歩く。

Ⅰ 年もとっている(72才)ので、他人(特に家族)に迷惑をかけないことを念頭に置き、へばったら無理をしないで 宿舎に入り休養する。医者にみてもらう。また、歩きを中止して家に帰る。を心にして出発。
   今年一年かけて歩くつもりだが 出来なければ二年かけて行けばよいと  いう軽い気持ちでいる。誰にも気を使わず自分のぺ-スで歩く。一人だから自分の好きな時に(日)に出発し、好きなだけ歩き、イヤになったらやめる。
  何日間で歩くんだということを絶対にしない。

Ⅱ 前二回と同じように各寺の本堂と大師堂に写経 と お札をおさめる。
  勿論 線香・ロ-ソク・賽銭をニヶ所に忘れずに。

Ⅲ 折角、四国をまわるのだから前二回は行きたくても行けなかった所は行ってみたい。
 ◎空海が四国で修行したとされている所(国道沿いの御蔵洞はよく行くが、 太龍寺の舎心ヶ嶽の岩場に攀じ登りそこで修行している弘法大師の像の所等)
 ◎好季節の名所(紅葉の石鎚山頂上等)                
      
 ◎季節の風物(吉野川の河口の漁り火の見事なシラス漁等)

等十数ヶ所を予定している。

 Ⅳ 高野山町石道の語り部をしているので 高野山へのお礼参りの時に 世界遺産の「高野山町石道」を使ってもらえるよう広報の仕事をする。   (共に歩いている時や夕食時の団欒の時)

 Ⅴ 費用の点もあるが宿泊施設もいろんな宿舎(ホテル・旅館・お寺・民宿・へんろ宿・YH・補助券の利用できる宿舎等)を利用する。

  出発にあたり、「四国遍路ひとり歩き同行二人」を購入。宿舎・コンビニ・医者・学校・交通機関の℡・標高等歩く人に必要なことが網羅した地図 です。 ひとり歩き遍路の九割の人が持っているスバラシイ本で歩き遍路の 必携本ということで 私も購入し、重宝している。
 


  徳 島 県 (発心の道場)

 第一回 第一番 ~ 第十八番  3月23~25日
 
 

 第一日


 早朝 なんば高速バス停発 高松行8時35分のバスで鳴門西で下車。
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 徒歩で一番札所「霊山寺」へ。12時着。一番札所なので開経・懺悔文・から始め回向文までお経をあげ、丁寧にお参りをする。弘法大師空海との「同行二人」の長い長い旅・四国巡礼がいよいよ始まる。無事八十八ヶ寺を歩き終えますようお大師さまに再度御願いする。
 綺麗な遍路に見送られて出発。今回だけは 4人組の遍路。

 二番札所 極楽寺に1,5Kmで約20分で到着。
 あっけないほどの感じで到着。 
  三番札所 金泉寺に2.5Kmで約40分で到着。
 一番から三番までは歩き遍路の人には足慣らしといわれ、札所と札所の距離は短い。
img20090724_1.jpgimg20090725.jpg












 各寺は櫻の花が咲き、お遍路さんを迎えてくれていた

 四番札所 大日寺に5、0Kmで約1時間20分で到着。
 朱塗りの門は山の緑に映えていた。
 五番札所 地蔵寺に2,0Kmで約30分で到着
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 六番札所 安楽寺に5.0Km  昔は万病に効いたという湯が湧いていた

 七番札所 十楽寺に1.2Km  十の輝く楽しみが得られるという寺

 八番札所 熊谷寺に4.0Km  重厚な仁王門、そして仁王堂には圧倒される。

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 地元の方達の「お接待」という暖かいおもてなしを受けた。

 タオルと小物入れの自作の袋を頂く。賽銭入れ専用の袋として重宝させてもらっている。 

 本日は 最後2.7Km歩き、ここ「九番札所 法輪寺」で打ち終えることにする。

 徳島の割引のきくビジネスホテルで宿泊。



第二日

 昨日の法輪寺から 「十番 切幡寺」まで歩く。山の中腹まで歩く。
 
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img20090726_2.jpg 切幡寺をお参りした後、しばらくして振り返ると山中にある切幡寺がよく見えた。 
 そして、南へ進むと自動車一台が通るのが精一杯の幅の橋を渡り、吉野川の南側に来たことになる。

 そして、十一番 藤井寺に着く。藤がたくさん植えられている寺である。龍の絵天井が見事である。門の中の仁王堂に、堂一杯の大草履が奉納されている。


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 さあ、これからが四国遍路最大の難所・遍路ころがしの十二番 焼山寺への登りにとりかかる。 標高差約700m・距離約12Kmを約6時間かけて登る。
 道端には、いきだおれの遍路さんの供養碑もある。

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 途中、辛くてくじけそうになると目の前にお大師さんが立っておられ、我々を励まし、待っていてくれている。ありがたいことだ。img20090726_4.jpg
 また、なんともいえぬ笑みをもって、励ましてくれる地蔵さんにも元気と英気をもらった。 やっと予定通り、お寺に近づくと参道の両側の老杉群に圧倒される。深山の霊気がぞくぞく伝わってきて、身が引き締まる思いがした。
 本日は焼山寺の宿坊で宿泊。スト-ブをたいていた。風呂の後のビ-ルの味は格別。野球のW杯日本が勝つ。夜、外に出ると満天の星空でプラネタリゥムを見ているようだった。


第三日


 朝、お勤めをして、出発。昨日苦労して登った標高700mを約20Kmの道のりで下ることになる。

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 先ず,遍路の元祖といわれる衛門三郎の「杖杉庵」に着く。欲深かつた三郎は弘法大師に謝罪したいと思い、遍路をしていれば大師に会えると思い、21回まわったが会えず、22回目に逆に周り、やっと会えて謝罪できた場所といわれる所だ。img20090726_6.jpg

 しばらく、歩くと民家の空き地に猪の毛皮がほしてあった。聞くとあまり農作物を荒らすのでとったとのこと。

 そこから鮎喰川に沿って、里に下りてくると餅を焼いて食べている人に出会いお接待で餅を頂く。
 美味しく頂き、元気をもらい、歩くと「十三番 大日寺」に到着。

 こじんまりとした札所だが、平成6年に完成した宿坊は新しい。道路を挟んだ向かい側は、かって大日寺が別当寺を勤めた一宮城跡がある。
  

 「十四番 常楽寺」の境内は自然のままの流水岩で本堂も岩石上に建っている。
 「十五番 国分寺」は聖武天皇が各地に建立した国分寺の一つ。七重の塔の心礎といわれる心礎石などが当時の規模の大きさを偲ばせる。
 
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 途中に 遍路さんのために地元の人たちの好意で建てた建物がある。 水・コ-ヒ-・お菓子等が自由に食べさせてくれる建物である。
 
 本日最後のお寺 「十六番 観音寺」にお参りする。

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 時間があるので、夕食でうどんを食す
 近所の人達には味が好評だったので、立ち寄った。

 国府駅からJRで徳島へ。そして、バスでOCATへ。







 今回  歩いた記録

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 一日目 白線  1番霊山寺 2極楽寺 3金泉寺 4大日寺 5地蔵寺 6安楽寺 7十楽寺 8熊谷寺                                9法輪寺 約24Km


 二日目 赤線  9法輪寺 10切幡寺 11藤井寺 12焼山寺    約27Km


 三日目 緑線 12焼山寺 13大日寺 14常楽寺 15国分寺 16観音寺 約27Km





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